鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター
概要
鳥取大学には、右に示す通り4つの教育研究林があり、それぞれ異なった特色を持っている。
最も歴史のある、教育研究林蒜山の森は、昭和29年(1954年)に旧大蔵省から旧文部省に移管されて設立された。
長く、草地として管理されてきた土地のため、教育研究林設立後に植林された人工林と、二次林が大部分を占める。
約4割が針葉樹、残りの6割が落葉広葉樹で構成されており、樹齢200年を優に超えるブナの巨木も見られる。
教育
各教育研究林の特色を活かして、森林科学に関わる演習、森林管理技術の実習のほか、冬山実習や中四国の大学間連携である里山フィールド演習なども毎年行っており、森林の多様性や林産物の利用についての学習の場となっている。
研究
天然更新、森林生態系の保全、二次林の遷移過程、人工林の成長や多様性、流木遺体の移動、木材組織、植物生理などの研究フィールドとして利用されている。また、過去には多くの植栽試験地が設定されている。
社会貢献
地域の林業技術者・従事者らに、間伐など森林管理技術の研修を行っている。また小学生から一般市民までを対象にした、森林教室や林業施業体験を行っている。
フィールドの位置
フィールド紹介
蒜山の森(587ha)
標高560~870mに位置し、明治時代には軍馬の放牧地として利用されていた。林内には文化財である「土塁」や「大山みち」が残されている。
ミズナラを中心に一部ブナを交える比較的高齢な天然生林、アカマツにコナラなどを交えた、戦後草地利用が停止した後に再生した若い天然生林と、ヒノキを中心にした針葉樹人工林から構成されている。
学舎には、講義室、宿泊室、食堂、風呂、薪ストーブ等が備えてあり、冬には実習で割った薪を使用して森林資源の利用学習の場としている。
717-0612 岡山県真庭市蒜山上徳山
電話番号 0867-66-3100 FAX番号 0867-66-5605
三朝の森(186ha)
標高700~1,100mに位置し、一級河川である天神川の源流部となっている。
標高800m以上では、積雪が2mに達しチシマザサが広く分布している。
落葉広葉樹二次林に対する、間伐が与える幹の肥大成長や後生枝の発達の影響について、研究が行われてきた。
682-0315 鳥取県東伯郡三朝町大谷
電話番号 0867-66-3100 FAX番号 0867-66-5605
伯耆の森(38ha)
大山の西麓に位置し、天然林を構成する樹木の多くは、ダイセンアカマツと呼ばれる、樹高が高く形質の良いアカマツである。
全国的にマツノザイセンチュウによる松枯れが問題となっている現在、伯耆の森のアカマツは純林状態の二次林を構成しており、貴重な存在となっている。
アカマツと広葉樹類の更新に関する野外実験を行っている。
689-4213 鳥取県西伯郡伯耆町金屋谷
電話番号 0867-66-3100 FAX番号 0867-66-5605
湖山の森(4ha)
鳥取空港に隣接しており、日本海沿岸部の砂丘地である。
構成樹種はクロマツが中心であったが、多くがマツノザイセンチュウの被害を受け、アカメガシワ、シャリンバイ、ヌルデ等の鳥類散布型樹種が侵入してきている。
鳥取キャンパスから、自転車で10分程度の立地であるため、授業にも利用されている。
680-0943 鳥取県鳥取市湖山町西4丁目110
電話番号 0857-31-5600 FAX番号 0857-31-5601
詳細情報
ウェブサイト
鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター
http://muses.muses.tottori-u.ac.jp/dept/Forest/univfor-j.html
住所および連絡先
- | 住所 | お問い合せ |
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本部 | 680-8553 鳥取県鳥取市湖山町南4丁目101 |
電話番号 0857-31-5600 FAX番号 0857-31-5601 |