筑波大学山岳科学センター

概要

井川演習林庁舎
八ヶ岳演習林庁舎

筑波大学の演習林部門は,南アルプスの奥深くに位置し,大井川の上流部にある静岡県井川地区にある井川演習林と,八ヶ岳の東麓の長野県は野辺山にある八ヶ岳演習林,そしてつくば市の本部キャンパスにある筑波実験林の三箇所から構成されている.
筑波大学の母体となった東京教育大学農学部付属演習林からの58年の歴史を引き継いている.

教育

生物資源学類での森林生物実習や森林総合実習などが井川演習林と八ヶ岳演習林でそれぞれ実施されている.学外からは,全国森林公開実習が八ヶ岳演習林で実施されている.学内外の学生・院生の研究のフィールドとして活用されている.

研究

森林科学のフィールドとして,森林での物質循環と動態,野生動物の保全管理,斜面崩壊動態からみた流域管理などを,学内外の研究者,学類生や大学院生が精力的に展開している.八ヶ岳演習林は,日本長期生態学研究ネットワーク (JaLTER)の準コアサイトでもある.

社会貢献

八ヶ岳演習林では,高校教員のための教員免許更新での研修を行なっている.森林体験教室などの実施など,小学校から高校までの研修などにも活用されている.

フィールドの位置

フィールド紹介

井川演習林(1700ha)

静岡県静岡市葵区井川に位置し,標高950-2406mの幅広い標高帯を有する.大規模な斜面崩壊が頻発し,流域管理学での研究が精力的に行われている.
ツキノワグマやシカによる林木への樹皮剥ぎがあり,その実態と防止に関する研究が行われている.

428-0504 静岡県静岡市葵区井川1621-2 電話番号 054-260-2419 FAX番号 054-260-2626

井川演習林の流域
クマの樹皮剥ぎ
大規模な斜面崩壊

八ヶ岳・川上演習林(90+170ha)

長野県南佐久郡南牧村と川上村にそれぞれ位置する.
八ヶ岳演習林は標高1300mの高地に位置し,ミズナラからなる二次林と湿地林が優占する.川上演習林の多くはカラマツ人工林が優先している.
ヤマネやシカを対象に,森林性哺乳類の保全管理研究が多く行われている.

八ヶ岳演習林 384-1305 長野県南佐久郡南牧村野辺山462-4 電話番号 0267-98-2412 FAX番号 0267-98-2397

川上演習林  384-1305 長野県南佐久郡川上村御所平 (連絡先は八ヶ岳演習林に同じ)

カラマツの人工林
八ヶ岳と演習林の森
シイタケの原木栽培
冬の植物見本園

筑波実験林(13ha)

筑波大学本部に位置し,演習林の本部機能を有する.
植物見本園を隣接し,関東付近や井川・八ヶ岳演習林で観られる植物を展示 している.

筑波実験林(本部) 305-8577 茨城県つくば市天王台1丁目1-1
電話番号 029-853-2555 FAX番号 029-853-6612

詳細情報

研究者一覧 研究業績一覧 写真集

ウェブサイト

筑波大学山岳科学センター
http://www.nourin.tsukuba.ac.jp/~forest/

加盟27大学演習林