静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センター

概要

静岡大学農学部附属演習林(現フィールドセンター森林生態系部門)は、昭和30年に上阿多古(現天竜フィールド)に初めて設定された。その後、昭和39年に中川根(現南アルプスフィールド)、平成20年に富士フィールドが設定されて現在に至る。多様な植生(暖温帯から森林限界)と地質(変成岩から火山性)が特徴で、すべて大学から車で2時間のアクセス圏内にある。天竜と南アルプスには宿泊施設が整備されている。

大規模崩壊地ホウキナギ
(南アルプスフィールド)
ブナの巨木
(南アルプスフィールド)
富士山の標高に沿って変化する多様な植生
(富士フィールド)

教育

平成24年に文部科学省教育共同利用拠点に選ばれ、学内だけでなく、他大学、海外の学生に対する実習・教育も行っている。各フィールドの多様な植生と地質を活かしたプログラムを用意している。

研究

学内では、卒論、修論、博論研究と教員の研究に広く利用されている。学外では、森林総合研究所や静岡県林業技術センターと共同研究を行っている。天竜フィールドでは人工林・里山の管理、南アルプスと富士フィールドでは、生態系の炭素水フラックスに関する研究が多い。

社会貢献

技術者研修や都心部の私立大学生向けのインターンシップを開催している。また、少年自然の家の小学生向け野外活動を受け入れている。

フィールドの位置

フィールド紹介

大正12年植栽の90年生ヒノキ人工林

天竜(上阿多古)フィールド(61ha 暖温帯)

林地の95%以上が人工林であり、主体はヒノキの一斉林になる。大正12年に植栽されたヒノキ林では40年にわたり成長がモニタリングされている。また、広葉樹の導入や風害のリスク評価、里山景観など、新しい森林管理方法の開発研究が行われている。実習も、生態管理学や利用学、測量学など、人工林や里山の管理に関するものが多い。

上阿多古宿舎には、事務所、講義室、宿泊設備(50名、食堂、風呂トイレ)が整備されている。また、無線LANも完備されており、インターネットを利用した講義も行われる。海外学生の利用に対応するため、トイレの改修など設備拡充をすすめている。

431-3532 静岡県浜松市天竜区西藤平1623-1
電話番号 053-928-0014 FAX番号 053-928-0014

多様なカエデ類
山小屋風宿舎

南アルプス(中川根)フィールド(260ha 暖温~冷温帯)

板取山の南~北東斜面の標高390~1,560mに位置し、急峻で多くの崩壊地がある。植生は標高に沿って、アカガシ類を主とする常緑広葉樹林から、ブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹林まで変化する。樹種は非常に豊富で、特にカエデの種類が多い。標高1,000m以下には、スギ、ヒノキの優良造林地がある。種の多様性と生態生理機能の関係や、崩壊のメカニズム、山地保全に関する研究が多い。実習は樹木学や造林学実験などが行われる。

標高1400mの林内に山小屋風宿舎(40名、講義室、風呂トイレ、宿泊設備)が整備されている。

428-0311 静岡県榛原郡川根本町元藤川298-7
電話番号 0547-57-2635 FAX番号 0547-57-2635

森林限界付近のカラマツのパッチ状群落

富士フィールド(冷温帯~高山帯)(協定型)

富士山を含む冷温帯から森林限界まで多様な生態系の変化を観察することが可能で、森林管理署と相互協力協定を締結して、平成20年より研究と実習を行っている。1,600mまでは、ブナやカエデ類を中心とした冷温帯落葉広葉樹林が分布し、その上部1,800mまでは、亜高山帯への移行帯としてウラジロモミ等との針広混交林が広がる。さらに、1,800m~新五合目の2,400mでは、シラベ・トウヒ等の亜高山帯針葉樹林が見られ、上部にカラマツやミヤマハンノキ低木の森林限界がある。人工林は1,300m以下でヒノキ、1,300m~1,800mにウラジロモミがある。研究は、カラマツの細根動態や幹呼吸など炭素循環プロセスに関するものが多い。実習は、森林保全学やField seminarなど学外向けのものが多く、シカ防除や溶岩土壌の樹木成長や山地崩壊への影響など、富士山ならではのプログラムで構成される

詳細情報

研究者一覧 研究業績一覧 写真集

ウェブサイト

静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センター
http://www.agr.shizuoka.ac.jp/fc/index.html

住所および連絡先

- 住所 お問い合せ
(事務) 426-0001
静岡県藤枝市仮宿63
電話番号 054-641-9500
FAX番号 054-644-4641

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