岐阜大学応用生物科学部附属岐阜フィールド科学教育研究センター

概要

現在の演習林宿舎の遠景
設立当時の宿舎

岐阜大学の位山(くらいやま)演習林は,本州の中央部,温泉の町で知られる下呂市の北約20kmに位置しています。1937年に帝室林野局(御料林)大阪大林区署から,岐阜大学の前身である岐阜高等農林学校に移管され,今日に至ります。演習林の名前にある「位」とはイチイの木を意味し,イチイが比較的多く分布する山ということからその名がついたといわれています。

教育

フィールド科学の基礎実習,森林生態学,林学,野生動物学,全学共通教育における各種実習や,大学院のセミナーなどで年間約2000人の利用があります。

研究

極相林,二次林,人工林からなる多様な森林において,応用生物科学部,工学部,全学教育および各学研究科の教員と学生によって森林植物の生理生態,野生動物,林業,水文等に関する幅広い研究が行われています。

社会貢献

一般の方を対象とした公開講座,地元小学校の生徒のための自然教室などを実施しています。また,特別支援学校の生徒さんのための森林実習や教材提供も行っています。

フィールドの位置


温泉の町で知られる下呂市の北約20kmに位置しています。演習林の近くに日本海側と太平洋側の境界となる位山分水嶺があます。温量指数によると演習林は温帯落葉広葉樹林帯に属します。

フィールド紹介

林相図
演習林全域の空中写真

位山演習林の森林

海抜825mから1451mの範囲にあり,面積は約553haです。約160haが針葉樹人工林で,そのほかは天然林となっています。若い天然林は少なく,落葉広葉樹とヒノキ科の常緑樹が混交する極相林が広く分布しています。

天然ヒノキ/渓畔林 (トチノキ・カツラ等)/ヒノキ人工林

野生動物

26種以上の哺乳動物が生息しています。

ツキノワグマ/モモンガ/ニホンカモシカ/ホンドテン

ラジキャリによる収入間伐
林業経営

これまで岐阜大学の位山演習林では,すべての森林保育の業務を直営で行ってきました。しかし,技術職員の人員削減のため2014年より一部の業務を外部委託することになりました。

試験研究
量水堰
渓流の流出水量を継続的に調査しています。大雨の後はメンテナンスしています。
根のバイオマス調査
アスナロの成木を1本根ごと掘り上げ相対成長式を検討しました。
林冠アクセスタワー
光合成,ブナの遺伝子流動の研究が行われています。
演習林実習
野生動物の追跡
ラジオトラッキングの練習中です。手にしているのは,電波を補足する八木アンテナ。
染料抽出の実験
演習林の植物を用いて草木染を行っています。 身近な植物で思わぬ色が得られます。
林業実習
枝打ちや間伐を実際に体験します。3年生ではチェンソーの特別教育も行っています。

509-2501 岐阜県下呂市萩原町山之口
電話番号 0576-54-1611 FAX番号 0576-54-1477

詳細情報

研究者一覧 研究業績一覧 写真集

ウェブサイト

岐阜大学応用生物科学部附属岐阜フィールド科学教育研究センター
https://www1.gifu-u.ac.jp/~gufarm/html/index.html

住所および連絡先

- 住所 お問い合せ
フィールドセンター事務室 501-1193
岐阜県岐阜市柳戸1番1
電話番号 058-293-2965
FAX番号 058-293-2977

加盟27大学演習林