全国大学演習林協議会

教育

演習林の各フィールドは、森林・環境共生学コースの開講する樹木学実習、測量学実習、木材工学演習等を始め、理学部の自然史関連の授業、長野県林業大学校の森林風致計画学等の実習・演習などに年間30件余り利用されています。また、手良沢山・西駒演習林を中心として開講している教育関係共同利用拠点の実習には、毎年他大学から多くの学生の皆様が参加しています。

研究

森林計画・施業、造林・生態、治山・砂防、木材理学・化学、造園・緑地等の研究フィールドとして、毎年数多くの卒論生、大学院生の皆様らに利用されています。近年は、国公私立を問わず、他大学の方による利用も多くなっています。ここ数年では、年間50件余りの研究利用申請を受け入れています。

社会貢献

一般市民を対象とした「土と緑の体験講座」を開講し、地域の皆様に林業を実地に体験していただいています。また、各種の林業研修、次世代の林業技術開発への協力など、日頃の教育・研究成果を広く社会に還元する活動を推進しております。また、毎年秋に附属農場と共催するＡＦＣ祭では、長野県内各地から２千～３千人の皆様が来場し、演習林の活動を広くアピールしております。

西駒演習林（250ha）

中央アルプス北部，標高2,672mから1,350mに位置する日本で最も高い場所にある演習林です。ハイマツ帯から冷温帯に至る森林の大部分は天然の二次林で，豊かな野生動植物相を有します。深田久弥の日本百名山に登場する桂小場学生宿舎（収容人数30名）と2つの観測小屋を持ち，山頂の市営西駒山荘と合わせて教育・研究に利用されています。

396-0021　長野県伊那市伊那小黒日向
電話番号　0265-72-4342　FAX番号　0265-72-4342

手良沢山演習林（229ha）

天竜川右岸に位置する里山の演習林です。ヒノキ，カラマツ，アカマツを主体とした人工林において，循環型森林経営を目的とした植林，保育，除間伐が学生実習によって行われています。生産間伐は素材生産業者，主伐は技術職員の手によって行われ，毎年1,000万円程度の素材生産収入を上げ，地域の林業振興に貢献しています。3名の技術職員が常駐する管理棟と，収容人数45名の学生宿舎があります。管理棟には講義室や実験室が設置されています。

396-0003　長野県伊那市手良野口沢山
電話番号　0265-72-3695　FAX番号　0265-72-3695

構内演習林（15ha）

大学のキャンパス内に配置された、全国でも類を見ない珍しい演習林です。天然のアカマツ美林に覆われ、針広混交林、複相林が造成されています。また、快適なキャンパス環境の形成に寄与することを目的として実施された、全国で唯一の風致間伐(ポステル式間伐)林があります。

構内ステーション　399-4598　長野県上伊那郡南箕輪村8304
電話番号　0265-77-1319　FAX番号　0265-77-1315