森林管理技術賞

第7回(2005年)

第7回森林管理技術賞 受賞者(6人)

竹田 哲二(タケダ テツジ)氏 (北海道大学)

[受賞理由]暖帯林や北方天然林での自然条件に適合した更新技術やフィールド管理、林道の維持、管理技術の開発にめざましく貢献した。 また、長年にわたって培ってきた技術と作業主任者としての資格を駆使して、多様化する森林科学の研究と教育をサポートしている。

大畑 茂(オオハタ シゲル)氏 (東京大学)

[受賞理由]急峻な秩父山岳林において適切な人工造林樹種の選定と育林技術の開発について成長試験等を行って検討し、秩父地域の森林育成に 貢献した。また、近年全国的に問題となっているシカを中心とした獣害対策に取り組み、防護柵の規格や苗木保護資材の有効な利用方法などを 明らかにし、造林木の保護育成について有効な技術の開発・導入を行った。

中山 昇(ナカヤマ ノボル)氏 (新潟大学)

[受賞理由]林木育種とノウサギの生態・防除に関する多数の学術研究論文を執筆・公表し、高い評価を受けている。また、スギ、ヒバ、ブナ等を育成し、 育種や樹木生理の研究材料・資料として各種の調査研究に提供することにより、演習林の教育研究を実質的に支えてきた。

谷郷 政士(タニゴウ マサシ)氏 (三重大学)

[受賞理由]厳しい地形・立地条件における合理的な林道開設や集運材の実施にその高い技術を発揮している。また、スギ人工林の保育・管理、モミ・ツガ天然林の 天然下種更新試験の実施及びこれらの資料の蓄積に貢献した。さらに、多発する災害時の土砂や倒流木の処理等に高い土木施工技術を発揮し、 迅速な教育研究基盤の回復に尽力した。

河野 修一(コウノ シュウイチ)氏 (愛媛大学)

[受賞理由]森林簿のGIS化プロジェクトに参画し、現在はその管理・運用を担当し森林管理法の改善に大きく貢献した。また、炭化技術の伝承と改良に取り組み、 その成果を環境教育や地域社会活性化等に活用した。さらには、野外設備の維持管理、各種研究資料の収集にも尽力し、自らが代表者となって科研を実施するなど、 教育研究面での向上に努めている。

久保田 勝義(クボタ カツヨシ)氏 (九州大学)

[受賞理由]多くの資格取得と豊富な実務経験により培われた高度の技術により、試験研究及び業務の遂行に多大に貢献するとともに、中堅技術職員として後進職員の技術指導に尽力した。 また、特定樹種の材質・成長・水分通道・蒸発散等の特性を熟知し、研究材料の提供、これらの情報の映像データベース化により、新しい教育研究の基盤作りに貢献した。

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