森林管理技術賞

第3回(2001年)

第3回森林管理技術賞 受賞者(5人)

井上 一信(イノウエ カズノブ)氏 (九州大学)

[受賞理由]独学で測量士補の資格を取得した努力の人。急峻な地形での林道の測量・設計・維持・補修に高い技術を発揮。 特に「ふとん籠」の積み上げ方式による法面安定技術の開発は特筆され、いわば“大地に描いた報告書”の内容は大いに見るべきものがある。

尾上 清利(オガミ キヨトシ)氏 (愛媛大学)

[受賞理由]スギ材積表の調整、気象データ解析プログラムの作成、樹木年輪変動の測定、ヒノキ苗枯死原因の解明などに精励し、多面的な森林管理技術の開発に貢献。それらの成果を進んで研究発表するとともに、各種の学生実習、高等学校生徒の実習などに当たってはそれを支援し、また指導的役割を果たしている。

篠田 俊信(シノダ トシノブ)氏 (宇都宮大学)

[受賞理由]各種の資格・免許に基づき、伐採・搬出、林道の新設・維持などでは大型機械の操作に高い技術力を発揮。その技術力を常に後輩技官に伝達するとともに、学生実習、森林ボランティア労働、公開講座などに際しての指導方法にも定評がある。また森林工学、森林利用学の各種研究を技術的に支援。各種施業試験の実施、木材の採材・販売の工夫などにも努力を怠らず、樹木園やロックガーデンの整備にも中心的役割を果たしている。

杉下 義幸(スギシタ ヨシユキ)氏 (北海道大学)

[受賞理由]森林環境長期モニタリングの継続に中心的役割。大面積の山火事跡無立木地における森林造成試験に際しては植裁木の成績調査、防風耐雪柵の効果測定などに関する技術的改良に努力し、これらの経験をサハリンでも実践して高い評価を獲得。また常に他の技術職員を指導、督励して、教育・研究の組織的支援に尽力している。

山中 隆平(ヤマナカ リュウヘイ)氏 (東京大学)

[受賞理由]森林用モノレールの導入に際して中心的役割を担い、林道との組み合わせによる新たな森林管理システムの開発に貢献。森林観測鉄塔や景観観測自動カメラなど森林環境自動観測設備の設置を推進し、山岳森林の教育研究利用に関する効率化を押し進めた。また学生実習、技術職員研修、地域住民の啓蒙などに当たり常に指導的役割を果たしている。

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